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2010.10.28更新

2010.10.28木曜日
今日は、子供の虫歯治療に対する私の考えを述べます。

一概に、小児と言いましても、乳児期、幼少期、学童期と分けられます。

乳児期に大切なことは、虫歯菌の感染予防です。
虫歯菌は経口感染ですので、両親の口腔からまず移入してきます。
したがって、極力それを避けなければいけません。しかし、現実的には
不可能です。ならば、両親がしっかり虫歯治療を施し、プラークコントロール
に努めなければいけない事になります。

良く家族性の問題がありますが、これは生活習慣が関係しています。
食べるものが偏っていたり、甘いものを好んだり、歯を磨く習慣があまり
無かったり、生活が不規則だったり、等々が原因です。

しかし、親の歯が悪くても子供の歯が悪いとは限りません。
なぜなら、お母さんが気をつけている為です。
最近の子供で、虫歯が多くある子は非常にまれです。これだけ甘い物が
氾濫しているのにです。
お母さん方の努力には敬服しています。

他に考えられるのが、先天性です。
もともと歯質が弱かったり、唾液の問題があったり、免疫だったりです。
これらは、大変です。
歯質強化は、食べ物摂取やフッ素を有効に使用すれば何とかなりますが、
唾液の質と量、免疫は難しいため、歯科だけの問題ではなくなります。

幼児期に大切なことは、歯ブラシ習慣です。食べたら磨くという行動を
インプットすることが重要です。
そして、歯科医院に定期的に行き、予防習慣を歯の大切さを何となく
理解させることです。
これは極めて重要で、歯医者に行く習慣が出来ている子供は、大人になっても
気をつけるため、結果的に悪くなりようがありません。

もう1つ大切なことは、食事です。
何でも、バランスよく食べさせることが必要です。そして、良く噛む事です。
唾液をいっぱい出すことが虫歯予防にも繋がるからです。

学童期は、歯のはえ換わりが行われる時期です。
永久歯は二度と出てきませんから、この時期はシビアに観察する必要が
我々歯科医にはあります。幼児期のように、まあまあいいでしょう
とは行きません。
親離れも進みますので、管理しきれなくなるし、親も自立を求めます。
歯ブラシがおろそかになったりしがちなのです。
ですから、定期検診は絶対に必要です。
習い事や、交友関係も歯医者を遠ざける一因ですが、この時期は大切です。
折角、努力してきた事が水の泡になる可能性があるのです。
甘いものも多く食べるようになりますので、虫歯リスクがぐっと高まる時期と
言えます。

永久歯が全部出るまでは、歯医者での管理は欠かさないほうが良いのです。

投稿者: そら歯科医院

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