2014.12.1

江戸川区瑞江そら歯科医院 浜松です。
先日、大学に勤務していた時、学位論文の指導等で大変お世話になった、補綴の新谷教授の
定年退職式に参加してきた。
その時に、教授の功績紹介があったのだが、最近保険に導入されたCADCAM冠の研究を
ずいぶん前からライフワークのように行っていたのを思い出した。
教授の研究の成果により、各種CADCAM冠が今日の歯科界を一歩進め、新規技術定着に一役買った
わけであるが、先見性と地道な努力に改めて頭が下がる思いがした。
CADCAM冠は、今話題のジルコニアや硬質レジン金属とあらゆる修復材料をコンピュ―タ―に計測させ
適切な形態に仕上げる事が出来る、歯科界きっての話題の修復方法である。
ちょっと違うが、3Dプリンターに原理は近いと考えてほしい。
CADCAMを使用すれば、インレーからインプラント義歯まで製作可能なわけであるが、義歯はまだ
現実的ではないかもしれない。
しかし、近いうちにそれも可能になるであろう。
歯科自体、修復に適した材料は金属がベターという認識ですべての術式が構築されてきた過去
がある為、現在も材料のシフトに手間取っているのも事実である。
予防がこれだけ浸透し、若い患者さんから大きな虫歯や欠損が少なくなってきている現状から想像
すると、近い将来本当にメタルレス修復の時代が来るかもしれない。
そんな時代にまだバリバリの現役歯科医として、携わっていられたらこの上なく嬉しいのだが
どうなることやら。
日本人の歯から金属色が消える!!
考えただけでも昇天しそうにうれしい。
そうなれば、国際的に日本人の評価がワンランクアップすること間違いなしだから。
おしまい