そら歯科医院ブログBLOG

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2010.10.29更新

2010.10.29金曜日
今日は、キシリトールと虫歯予防について簡単なお話をします。

みなさんもCM等で頻繁に流れていますので、キシリトールが虫歯になりにくい
甘味料なんだな、ということは気がつかれていると思います。

では、キシリトールとは何ぞやから説明します。

キシリトールの主原料は、白樺や樫の樹脂です。え!木なの、そうです。
さらに専門的に言うと、チラシンという糖アルコールから出来ています。

チラシンは、砂糖と同等の甘さを有しています。だから、使用されます。

キシリトールが虫歯になりにくい訳は、虫歯菌を抑制、すなわち繁殖しずらい
状態にしてくれるのと、噛んでも口腔内のpHを下げない(酸性化しない)ため、
歯の表面が溶けにくくなることが要因です。

しかし、キシリトール入りお菓子の中に他の甘味料(砂糖)が入っていては、
意味がありませんので注意しましょう。

CMでは再石灰化を強くうたっていますが、キシリトールガムを噛むことで唾液が
たくさん分泌される事が、再石灰化を促進する理由ですから、勘違いしないで
下さいね。

もう1つ、キシリトールを食べ過ぎると軟便(下痢)になることがあります。

これは、キシリトールは水分がつきやすい(抱きかかえる)のですが、これが腸に
進んだとき、腸内細菌に分解され、水が遊離してしまうため固形化する前に出てし
まう為です。

みなさん、キシリトールを上手に使って、虫歯予防に努めましょう!

投稿者: そら歯科医院

2010.10.28更新

2010.10.28木曜日
今日は、子供の虫歯治療に対する私の考えを述べます。

一概に、小児と言いましても、乳児期、幼少期、学童期と分けられます。

乳児期に大切なことは、虫歯菌の感染予防です。
虫歯菌は経口感染ですので、両親の口腔からまず移入してきます。
したがって、極力それを避けなければいけません。しかし、現実的には
不可能です。ならば、両親がしっかり虫歯治療を施し、プラークコントロール
に努めなければいけない事になります。

良く家族性の問題がありますが、これは生活習慣が関係しています。
食べるものが偏っていたり、甘いものを好んだり、歯を磨く習慣があまり
無かったり、生活が不規則だったり、等々が原因です。

しかし、親の歯が悪くても子供の歯が悪いとは限りません。
なぜなら、お母さんが気をつけている為です。
最近の子供で、虫歯が多くある子は非常にまれです。これだけ甘い物が
氾濫しているのにです。
お母さん方の努力には敬服しています。

他に考えられるのが、先天性です。
もともと歯質が弱かったり、唾液の問題があったり、免疫だったりです。
これらは、大変です。
歯質強化は、食べ物摂取やフッ素を有効に使用すれば何とかなりますが、
唾液の質と量、免疫は難しいため、歯科だけの問題ではなくなります。

幼児期に大切なことは、歯ブラシ習慣です。食べたら磨くという行動を
インプットすることが重要です。
そして、歯科医院に定期的に行き、予防習慣を歯の大切さを何となく
理解させることです。
これは極めて重要で、歯医者に行く習慣が出来ている子供は、大人になっても
気をつけるため、結果的に悪くなりようがありません。

もう1つ大切なことは、食事です。
何でも、バランスよく食べさせることが必要です。そして、良く噛む事です。
唾液をいっぱい出すことが虫歯予防にも繋がるからです。

学童期は、歯のはえ換わりが行われる時期です。
永久歯は二度と出てきませんから、この時期はシビアに観察する必要が
我々歯科医にはあります。幼児期のように、まあまあいいでしょう
とは行きません。
親離れも進みますので、管理しきれなくなるし、親も自立を求めます。
歯ブラシがおろそかになったりしがちなのです。
ですから、定期検診は絶対に必要です。
習い事や、交友関係も歯医者を遠ざける一因ですが、この時期は大切です。
折角、努力してきた事が水の泡になる可能性があるのです。
甘いものも多く食べるようになりますので、虫歯リスクがぐっと高まる時期と
言えます。

永久歯が全部出るまでは、歯医者での管理は欠かさないほうが良いのです。

投稿者: そら歯科医院

2010.10.27更新

2010.10.27水曜日
みなさん、硬いものを食べたり、スポーツをして強く歯を食いしばった後、歯が
浮いたような感覚になったことはありませんか?

歯の周りには、歯根膜という靭帯があり、顎骨と歯のセメント質にそれぞれ付着
し、支えあっています。

歯根膜は、咬んだ感覚を脳に伝える役目と歯の保持、そして顎骨を刺激して、
新生骨を作る手助けや体内への細菌侵入を防ぐバリアーの役割を果たす
極めて重要な線維組織です。

その歯根膜が、損傷してしまうと歯が浮くと言う症状になります。

軽いものは自然治癒しますが、重いものは歯の動揺が強く出てしまうため
噛み合わせを調整し、安静を図らなければ損傷が治りにくく時間がかかる
というわけです。
そこに、歯周病菌が入り込むとさらに厄介です。

バリアーが破られているため、簡単に体内部に侵入します。

免疫抵抗力があれば問題ありませんが、そうでない状態の方は、歯周炎を
起こします。そして繰り返しその現象が起こることで、炎症が深部に拡がり
顎骨が、吸収していきます。

そして歯はぐらぐらになるという訳です。

噛み合わせに異常があって、プラークコントロールが不十分で細菌への抵抗力
が弱い方が、急性の症状を起こしやすいのです。

当てはまる方は、早めに受診し症状を緩和させなければ抜くことになりますよ。
注意しましょう!

投稿者: そら歯科医院

2010.10.26更新

2010・10.26火曜日
今日は朝から非常に落ち込んでいます。
数ヶ月前、下顎前歯に硬質レジン前装冠をセットした患者さんが
前歯の審美性を気にされて(レジンが対合歯とこすれて、一部金属露出)
何とかならないかと来院されました。

すいません、どうにもなりません。というのが私の回答でした。

なぜだ、まだ数カ月だぞ。
患者さんが憤る気持は十分理解できます。
しかし、補修したところで数日で元の状態になってしまう。そういう見解に
至りました。

理由は、2つ
1つ目は、左右とも奥歯が無い。特に左は4歯欠損、右は2歯欠損が原因
になっています。

14本あって咀嚼するところを、8本で負担しているのが現状です。

家を支える柱が、シロアリに食われて実質的に何の役にもたっていない。
手抜き工事で、もともと様々な負荷に耐え得る状態にない。
そんな状況でも、風速20メートルの風に耐え、地震に耐え、大家族の
家具や人の重みに耐えていれば、早期に問題が出てくるのと似ています。

2つ目は、噛み合わせ力と、歯ぎしりが原因です。

一般的に、睡眠中無意識に上下の歯と歯が噛みしめる力は、食事でかかる
力よりはるかに強いと言われています。
食事で奥歯にかかる力が40~60キログラムですが、歯ぎしりは80キログラム
もの力がかかっています。(個人差はあります)  ほぼ毎日!

これらが前歯の硬質レジンを摩耗させたのです。
したがって、今のままでは防ぎようがないというのが、私の結論です。

材質の限界がある為、別の種類のクラウンにする必要があるのと
設計を見直すしか方法が無いと伝えました。
奥歯にしっかりとした、柱の代わりを作らない限りは同じです。
柱とは、人工歯根であり、いわゆるインプラントのことです。しかも、
噛み合わせを挙上(今より高くする)して、前歯の修復物の厚みを
確保しなければ意味がありません。

そこまでやらないと、今回の摩耗を防ぐことが出来ないのです。
原因を解決するには!そして、残存歯を守る為には!

しかし、理解していただけませんでした。

なぜなら、治療費用がかかる為です。大変だからです。

なんとかしてあげたいが、出来ない。
私に原因もあるのでしょう。
もっと、人間的に成長しなければ・・・・
そして説得力を磨かなければいけません。

投稿者: そら歯科医院

2010.10.25更新

2010.10.25月曜日
どんなに美人であっても、前歯が無いとちょっと興醒めしませんか?
それは、同じくいい男にも言えることです。

なぜ、歯が無いのかいろいろ想像をふくらませてしまいます。
やはり、あるべきものはきちんとした形態で無いといけませんね。

虫歯になりますと、神経を取って、土台を入れて、クラウンを被せます。
前歯は目立ちますから、必ず仮歯を作らなければなりません。

外国で前歯が無いと、その方は先方から全否定で見られてしまうでしょう。
正常なコミュニケーションをとる対象とみなされないのです。

どんなに忙しくても、仮歯は入れましょう。

しかし、仮歯は腐食します。せいぜい半年が限界です。おそらく、時間が
たった仮歯の中は、ばい菌だらけで虫歯になっていることも多々あります。
したがって、治療は中断してはいけませんよ。

出来るだけ速やかにクラウンを被せましょう!悪化させないためにも。

投稿者: そら歯科医院

2010.10.22更新

2010.10.22金曜日
最近、歯が割れて抜歯になるケースがやたら多いような気がします。

原因の1つに、土台の材質があります。
象牙質に近い硬さの土台を入れれば、応力集中が防げるのではないか。

もう少し分かりやすく言いますと、咬んだ歯と歯のぶつかった部分に力が
加わるのは想像できますよね。
力の拡がりというのがありまして、地震と似ていて、近いところだけではなく
地盤が弱いところに、力が伝達していきます。したがって、震源より離れた
所が、思いのほか被害が大きいということは時々ありますよね。
それと同じことが歯にも起きていて、
歯の根元(歯肉ラインあたり)と歯根部にも応力は伝達します。
歯と土台は異種材質ですので境目に沿って力が流れやすいという実験結果
は、すごく前から分かっていたことです。

それを、防ぐために様々な研究開発が行われてきたわけですが、決定的に良い
という材質は今のところありません。
この人には有益だがこの人にはダメ、この欠損でこの噛み合わせはだとダメ。
この生活習慣は危ない、強く噛みしめる癖がある人は危ないなど、ほんと多くの
ケースがあり、それぞれが複数重なると一気に割れるリスクが高まると考えられ
ています。

もちろんもっと理由はあると思いますが、現状が許さないということもしばしば
です。保険制度だったり、金銭的理由であったり、残存歯の状態であったりです。

分かっていても、やれないもどかしさもあります。

だから予防が大切になるわけです。虫歯をひどくしない、欠損を作らない。
神経を抜かない。などなど

後は適切な診断、適切な処置をするしか無いわけですから・・・・!

投稿者: そら歯科医院

2010.10.21更新

2010.10.21木曜日
今日は歯の内部と、歯根の根管形態についてと、治療の難しさについて
お話します。

先日、歯の中部には歯髄と呼ばれる組織が存在し、歯の生命を司って
いるお話はしました。

歯髄は、前歯の歯根で1本、小臼歯の歯根で2または1本、大臼歯の歯根
で2から4本に分枝しています。そして、特に大臼歯の歯髄根管は非常に
細く、曲がっています。この根管形態が根管治療を難しくしている最大の
要因になります。

1本でまっすぐな前歯の根管治療は難しくはありません。しかし大臼歯は
見えないばかりか、患者さんに頑張って大きく口を開けてもらい、手を無理やり
突っ込まなければ出来ません。そして細く曲がっている!
とても厳しい条件が重なっています。

根管壁にこびりついた細菌や汚染歯質を取り除き、強力な薬で殺菌します。
それでも、完全に除菌は難しく、根尖に膿を抱えてしまいます。

もちろん術者の技量に問題がある場合も多々ありますが、根本的に見えないとこ
ろをレントゲンを頼りに行いますので、エラーが出やすいわけです。
(すいません、言い訳して)

でも、あきらめずに治療を行います。
当たり前ですが、抜いたら終りなので、出来る限りの最善を尽くします。
したがって、治療が長引くことになります。
我々は、常に患者さんの為になんとかしてあげたいと思います。
それだけはご理解ください。

神経は取らないほうが良いし、歯は抜かない方が良い。
人生80年を自分の歯で食事すること、それを目指すならなおさらです。


投稿者: そら歯科医院

2010.10.20更新

ホワイトニング 2010.10.20水曜日
今日は、ホワイトニングのお話です。

結婚式前の女性が前歯を白くしたい!と2週間前に来院されました。
そうです。人生の中で女性が最も輝く瞬間でもある結婚式。

その時までに、患者さんを絶対綺麗な白い歯にしてあげたい!

そう思ってホワイトニングを始めました。
やり始めて8日後、笑顔で来院!!

ちょっと遠くからでも、一目瞭然白くなったなと分かりました。
よかったね、’ハイ’ とてもうれしそうでした。

歯医者をやっていて、最高にうれしい瞬間でした。お幸せに!

投稿者: そら歯科医院

2010.10.19更新

2010、10、19火曜日
今日は歯科医院に行くと、良く根の治療が必要ですね!
そう言われると思いますが、根の治療とは何ぞや。
何をされているのか分からないまま治療を受けている方へ、お話をしていきます。

歯には、歯髄という歯に栄養を供給している組織が内部に存在します。
そこには、神経や血管、リンパ管が入り込み、その周りを様々な細胞たちが取り囲んで
います。
細胞たちは、主に新しい歯の組織を内部から作り出す役割を担います。これは、
虫歯や細菌から自身を守る自己防衛的な仕事となります。
歯を内側から作り、厚くして細菌の侵入を防いでいるのです。

血管、リンパ管は免疫と栄養供給の役割があります。
微細な細菌が入り込んだときに、最前線に出動し抵抗しますし、歯を維持しようと
しています。

神経は感覚を司っています。歯の生命を脅かす細菌や刺激を痛みとして脳に伝え、
身を守ろうと警鐘を鳴らします。

今回は長くなりそうです 2回に分けましょう!

そう。歯の中にある歯髄の形態については説明しておかなければいけません。
(重要な部分ですから)   治療と共に次回にまわしましょう。



投稿者: そら歯科医院

2010.10.18更新

2010.10.18月曜日
今日は小さなお子さんがいらっしゃる方が心配される事が多い、歯のはえ変わり
についてお話します。

みなさん我が子の成長については、非常に関心があるし、心配な部分もおありだと
思います。背が伸びない、しゃべりが遅いなどと同様に、歯がなかなか抜けかわら
ないというのも、ちょっと気になる事柄ですよね。

平均的には、下の前歯の交換が5歳から7歳、上の前歯の交換は6歳から8歳になります。
しかし最近の子供は、成長が早熟なのか若干前倒しで永久歯がはえる傾向にあります。

はたしてこれが良いことなのか、どうなのかは議論の余地があります。
顎は永久歯が出るのに見合った大きさに成長していないケースがほとんどですし、虫歯に
なるリスクももちろん高まることになります。

お母さん、お子さんの歯は必ずその子の成長に合わせて出てきますし、そのように
DNAにプログラミングされています。御心配はいりませんよ!

ただし、歯医者側から2つほど提案、忠告させて頂きます。

1つは、まれに先天的に歯が欠如している場合がありますので、6歳前後で顔全体が映る
レントゲンを撮ってもらってください。そうすれば、歯の本数や位置異常も分かりますので!

2つ目は、顎の骨、咀嚼筋を正常に発育・機能させるために噛み応えのある食べ物を
食べさせてください。骨、筋肉がしっかりすれば、脳の刺激にも良いですし、顎関節症
予防にもなります。また、咬むことで唾液がでますから、虫歯に強い歯質になりますよ!

我々も、子供たちが成長する口腔の過程を注意深く見守っています。安心してください。
何も言わないことは、異常がないと言うことですよ。ただ、気になることは何なりと質問して
くださいね。子供の成長をともに見守ることこそ大切ですから!

投稿者: そら歯科医院

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