そら歯科医院ブログBLOG

spcontel.png

2013.07.02更新

2013.7.2 江戸川区瑞江 そら歯科医院 浜松です。


今日は暑くなりそうですね~!!

そろそろ、夏本番という感じでしょうか?

さて、先日飯田橋にて顎関節症をテーマにした勉強会に行ってまいりました。

過去からの治療変遷について触れられていましたが、

実に多くのドクターが、色々な事にトライしてはこの病気の前に敗れ去ってきたんだな~と

改めて、顎関節症の難しさ、奥深さに身が引き締まります。

まあ、ざっくり言いますと、

かつて、行われた術式や考え方で完璧だったものは何1つないという事実です!!!

残ったのは、訴訟と患者さんの苦痛、術者の敗北感

という数々の歴史であります。

(もちろん成功した例や方法も多々ありますが、そのパーセンテージが低いようです)


不可逆的な咬合再構成治療は本当に最悪な結末をたどり、歯科界に大きな汚点を作り

ました。

再建外科治療に至っては、語りたくもない有様です。

でも、この病気を何とか治す為に努力、トライし続けてきた来たのは事実なわけですが・・・・


今分かっている事は、出来るだけ可逆的治療の範囲内で結果を出すような方向、流れに

なっている事だけは間違いありません。

生活習慣改善やマッサージ(血流を良くする)、温熱刺激、そしてスプリント、筋運動指導(開口訓練、

姿勢矯正)こんな感じが主流です。

本当に困っている感が、もろに出ている状態と言えるでしょう。

良好、完治と言う結果が、持続しなかったが故にだと思います。


私は、過去の治療法を全否定する事が嫌なタイプのドクターですので

今、第一線でそれぞれの分野を引っ張る学者は、自分が新たに作った術式や治療論

だけを功績作りの為にやるだけではなく、過去の治療法の良かった部分の再評価や再検証を

しっかり行って頂きたい、と切に願っています。(国家的に取り組んでほしい)

こういう状態のこういう経過をたどった患者さんは、この治療法が最適と言う

ガイドラインを各々確立してくれないかなと思います。

術者の主観的治療や経験則に頼った治療ではダメだと感じていますし、これを確実に行う事こそが

患者さんを救う術になるはずです。

顎関節症に限らず、最先端治療と従来治療は自転車の両輪で無くてはいけません。

私たちは、冷静に一歩下がって新しい治療がたどる経過を見つめながら、良ければ取り入れる

ようにしたいものです。

何でもかんでもすぐ飛びつく姿勢には疑問がありますし、

力量や経験も顧みず患者さんにトライするのは無謀でしかないと考えます。


この流れがきっちり行きわたり、継続されれば、きっと未来の歯科界は評価されると思うのですが

如何でしょう!!  固い話になりました


おしまい





投稿者: そら歯科医院

そら歯科医院ブログ

Doctor's File

Facebook


24時間ネット予約

TEL:03-5636-0963 お問い合わせはこちら