江戸川区瑞江 そら歯科医院 浜松です。今日も良い天気でした。気持ちい～～～～い
しかし、朝晩少し冷え込みがある為、体調を崩されている方が多いようです。
気をつけましょう。
さて、山中教授のノーベル賞受賞からやたら再生医療に関心が高まっていますね。
実は歯科領域でも、再生療法はずいぶん前から研究がなされていまして、
未完成な親知らずの細胞から、再生歯を作りだそうと１０数年前から取り組みが
ありました。
その当時は名古屋大学が中心に研究を行っていたように記憶しています。
しかし、現実は厳しく現在でも臨床応用できる段階まで到達はしていませんし、
近い将来にと言う話も聞きません。
人間の体には未分化な細胞の集まりがたくさんある組織がいくつかあります。
そのひとつが骨であり、歯です。
しかし、歯や周辺の組織になる為に歯髄にある未分化細胞がいきなり脳細胞に分化
したり、皮膚細胞に分化したりするのは現状は厳しいのではないかと私は思います。
あくまでも近い構造を有する組織に分化させるというのが目標でしょうが、
それすら出来ていない、見透視もないのが現状です。
ただ、顎骨に関してはある程度再生医療技術は、確立されつつあります。
が、万人に応用できるレベルにはないし、歯周病の進行程度に治療制限があったり、
生体と薬や材料との相性というのもあるでしょう。
また、口腔環境や生活環境なども成否に関係すると思います。
すべてをその治療の為に犠牲にできるのか？捧げられるのか？我慢できるのか？
色々な物を天秤にかけて冷静に考え、判断する必要があります。
なぜなら、どんな治療も確実に成功すると言う保証はありませんから。
何かわからなかった、つかめなかった理由因子が原因でうまくいかない
という事は十分考えられます。
それでも、困っている患者のみなさんの為には早急に技術改革が必要です。
色々な分野で、再生医療技術が定着する時代を期待しています。
恐らく、その時代に私はいないでしょうが・・・・・・・。
おしまい
