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2011.03.23更新

日本の名医に疑問 2011.3.23 水曜日
江戸川区瑞江そら歯科医院 浜松です。

昨晩、TBSであった日本の名医の番組について、もの申すところがあります。

それは歯科の部分であります。

我々同業者は、見ていて恥ずかしいからそれ以上流さないでと思えてしまうほど、内容に根拠

の説明がなされず、幼稚でしかも客観性に欠ける番組構成でありました。

いかにも歯を削らずに済み、痛みを感じない魔法の薬のような説明は如何かなーと思いますね。

カリソルブ並行輸入された治療薬が悪いと言っているわけではなく、

あくまで使い方がありますし、適応範囲もありますし、決して痛みを伴わない再治療の必要も

ない完全無欠の治療ではないということです。

怒りすら感じてしまう内容でした。

上の写真をアップしていただければ分かりやすいと思います。

左の治療前写真と、治療後の歯の内面で見比べてみますと明らかに想像以上

に進行しているんだなとお分かり頂けるはずです。

これを削らずに全部取り除けるのか?

出来なくはないけど時間の無駄です。

適応症をはっきりと伝えるべきだったのです。


あくまでも虫歯治療の大原則は、原因物質の除去であり感染源の消毒・殺菌であります。

カリソルブではタービンは使いませんが(使っても良い)、エキスカベータと言う耳かきみたいな

切削器具で虫歯罹患歯質を取り除くわけです。

もちろん、敏感な方は痛みを訴えますし、タービンで削る何倍も時間がかかります。

どうしてもタービンが使えず、麻酔もダメな歯科恐怖症の方や、我慢強い子供、全身疾患

を抱えた方で麻酔のリスクがある患者さん。等々が自費でも良いよ!

兎に角タービンだけは勘弁して下さい。     分かりました。     

ではこういう治療があります。

といった時に選択される物なのですから、勘違い甚だしいにも程があります。


もう一点、カリソルブで一塊に虫歯を取り出せる事は出来ませんし、溶解にも限界があります。

むしろ、アンダーカットに罹患歯質(虫歯)の残る可能性が非常に高いのも付け加えておきます。



あたかもすごい治療のように放送されてしまうと、他の脳外科の先生たちとあまりにも

差があり過ぎて、次元の低い分野だと勘違いされるのも遺憾です。

もう少し根拠を添えて、国民のみなさんが勘違いや惑わされないような番組が作られ

放送される事を切に願います。

もっと地道に一生懸命治療をしている人をピックアップしてほしいものです。

歯科だって患者さんの為に命がけで頑張っている先生はいっぱいますよ!








投稿者: そら歯科医院

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