2010.11.30火曜日
江戸川区瑞江 そら歯科医院 院長の浜松です。
今日は、歯周病と肺炎の関係について説明をいたします。
一見、何の関係性も無いように思われるかも知れませんが、体の弱っていいる方
や寝たきりの方は、危険度が高まって行きますので注意が必要です。
それはなぜかと言いますと、嚥下機能が著しく低下して来る事が一因です。
人間は食事をすると、喉の奥にある喉頭蓋というふたで気道方向に物が
流れないようにしています。しかし、体が弱ってくるとその反射が鈍り、誤って気道
に流入してしまうのです。
本来なら空気を吸い込み、酸素を全身に行き渡らせる役割が仕事である肺に
食べたものが消化されずに、口腔の細菌たちと入り込む訳ですからたまりません。
また、咳反射も鈍っている寝たきりの方などは、咳で食べ物を押し戻す事が出来
づらくなっている為、深刻な状態になりやすいのです。
寝たきりの方の口腔ケアは、この誤嚥性肺炎を未然に防ぐためにも非常に大切な
事なのです。
我々、歯科医は歯周病を悪化させないよう日々努力をしていますが、これからは
もっと、介護との関わりを積極的にもつ必要があります。
流動食よりは固形物を噛み砕き、嚥下することの方が自然ですし、噛むことが誤嚥を防止
してくれますので、事実を伝えるべきなのです。
噛むことは誤嚥させない為にも大切ですが、体力を維持するためにも重要ですからね。
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