2010.10.21木曜日
今日は歯の内部と、歯根の根管形態についてと、治療の難しさについて
お話します。
先日、歯の中部には歯髄と呼ばれる組織が存在し、歯の生命を司って
いるお話はしました。
歯髄は、前歯の歯根で1本、小臼歯の歯根で2または1本、大臼歯の歯根
で2から4本に分枝しています。そして、特に大臼歯の歯髄根管は非常に
細く、曲がっています。この根管形態が根管治療を難しくしている最大の
要因になります。
1本でまっすぐな前歯の根管治療は難しくはありません。しかし大臼歯は
見えないばかりか、患者さんに頑張って大きく口を開けてもらい、手を無理やり
突っ込まなければ出来ません。そして細く曲がっている!
とても厳しい条件が重なっています。
根管壁にこびりついた細菌や汚染歯質を取り除き、強力な薬で殺菌します。
それでも、完全に除菌は難しく、根尖に膿を抱えてしまいます。
もちろん術者の技量に問題がある場合も多々ありますが、根本的に見えないとこ
ろをレントゲンを頼りに行いますので、エラーが出やすいわけです。
(すいません、言い訳して)
でも、あきらめずに治療を行います。
当たり前ですが、抜いたら終りなので、出来る限りの最善を尽くします。
したがって、治療が長引くことになります。
我々は、常に患者さんの為になんとかしてあげたいと思います。
それだけはご理解ください。
神経は取らないほうが良いし、歯は抜かない方が良い。
人生80年を自分の歯で食事すること、それを目指すならなおさらです。
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